アンチゴネー/血・U
自殺大国日本、死に向かう女たちの物語


撮影:森信英

心の闇の世界から
20代女性メンバー自身の声を独自の「取材」方法によってテクスト化


ブリコラージュによる創作、複合題材による重層構造の構成型演劇
メンバーが作品創造の全体に関わる集団創作スタイルで
現代人の深層に切り込む


10代の自殺者・自殺志願者の発言を参照しながら
メンバーが集団創作したテクストと、
一方にギリシア悲劇『アンティゴネー』(林英樹による改作テクスト)
この二つのテクストを<閊(つか)える身体>がつなげる。


[集団創作]
原案・構成・演出 林英樹
上演テクスト編集 林英樹
出演
吉永睦子、根岸佳南江、藤井理代、井口香、中内智子、
横山晃子、入好亜紀、佐藤和紅、志村麻里子
(以上、テラ・アーツ・ファクトリー)
佐々木義人(シアターファクトリーWSメンバー)

会場:ザムザ阿佐谷(JR阿佐谷駅北口2分)
12月6日(木)〜9日(日)


ポスター


ちらし表

ちらし裏

舞台写真


作品紹介
上演テクスト・マテリアル 1
上演テクスト・マテリアル 2
上演テクスト・マテリアル 3
上演テクスト・マテリアル 4

演出ノート


ー劇評ー
我々の心の闇を見据えるもの
(村岡秀弥 身体表現批評「Corpus」4号より)
テラ作品の特徴として非常に刺激的な内容(性的・残虐、等)の言葉を観客にぶつけるということがあるが、
総合的にというか、言葉と対峙するものとしての役者の身体がそのような台詞に対抗し得るほどの
表現的強度を備えていなければ、失敗に到るに違いない。

林英樹の指導の下、集団創作という手法を模索しているのがテラの近年の状況であり、
ついにそれが見事な結実を見せるようになってきた。
その底にあるのは、我々を取り巻く社会的・文化的現実と
それに向き合う演劇的表現の困難さに対する深い自覚にほかならないだろう。





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