その場にあるものを集めて自分で作る、ものを自分で修繕するという意味。理論や設計図に基づい て物を作る「エンジニアリング」と対照をなす方法。身近にあるものを集め、それらを部品として何が 作れるか試行錯誤しながら全体を作ること。 フランスの人類学者クロード・レヴィ=ストロースは、近代以降の「エンジニアリング」の方法を「栽培 された思考」と位置づけ、ブリコラージュを人類が古くから持っていた叡智、「野生の思考」と呼び、近 代社会にも適応される普遍的な知のあり方と考えた。 ブリコラージュの典型は神話。先行する民族や隣接する民族の神話が寄り集まって徐々に体系化さ れた。テラの舞台創造は、私たちの意識の下に隠れている潜在的な、無意識の領域の無形の欲求 を形象化する手法を意図的に取っている。
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