『最後の炎』


原作:デーア・ローアー、
訳:新野守広
構成・演出:林英樹

出演
滝康弘、井口香
上田誠子、江口和樹、加藤明美
久堂秀明、深沢幸弘(鬼面組)、鬼頭理沙
岸俊宏(演劇集団若人)

音楽 落合敏行、照明 奥田健太、音響 阿部健司
舞台監督 今泉馨、宣伝美術 奥秋圭
衣裳 井口香、 制作 テラ・アーツ・ファクトリー中内智子




芸術文化振興基金助成事業





「シアタートーク」
「ミュラー/ポストドラマ/ローアー」:谷川道子、新野守広、林英樹


2012年2月23日(木)〜26日(日)
d−倉庫(日暮里)
木・金19:30、土14:00、19:30、日14:00
料金前売り2,800円,当日3,000円,学割2,500円
 木、金=19:30 土=14:00/19:30 日=14:00
会場:d−倉庫(JR日暮里駅下車7分)
前売=2、800円/当日=3、000円
学生=2、500円(当日要学生証提示・養成所も可)
全席自由/受付開始=開演1時間前、開場=開演30分前




舞台写真公開

「最後の炎」稽古場日誌

テラ・アーツ・ファクトリーの新たな活動
「ドイツ現代戯曲上演プロジェクト」



ある地方の小さな町、そこへ紛争地域に派遣された兵士が帰ってきた。この時、偶然、彼の近くに居合わせた子供が
交通事故に会う。劇は子供の死の回想から始まる。パトカーの追跡を振り切って逃げた若者は麻薬中毒で失業中の
青年、パトカーを運転していて子供を轢き殺した女性警官はテロの妄想に陥っている。子供の母、その夫、夫の母でア
ルツハイマー病を患う祖母。介護の末に祖母を手にかける夫、息子と家族を失った妻と、心に傷を負って紛争地域か
ら帰還した元兵士が次第に接近して行くが・・・。


現代ドイツ演劇においてブレヒトの後継者とも言われるデーア・ローアー。複雑化する現代社をより多層的にとらえるコ
ロス主体のポリフォニック(多声的)な群像劇でもある本作は、叙事的、物語的な構造を持った作品で、テクストは叙事
的でありつつ詩的でもある。コロスによって語られる場面が多用される手法は、ギリシア悲劇に通じる劇作法とも言えよ
う。しかし登場人物英雄たちではなく、ここでは社会の片隅に生きる無名の人々。この無名の人々=コロスが次第に舞
台の中心となって行く劇作手法を取る。


舞台批評


舞台写真







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