観客席



出演 滝康弘、井口香、上田誠子
江口和樹、加藤明美
久堂秀明、深沢幸弘(鬼面組)、鬼頭理沙、岸俊宏(演劇集団若人)
音楽 落合敏行、舞台監督 今泉馨、照明 奥田賢太、音響 阿部健司
宣伝美術 奥秋圭、美術 吉永睦子、衣裳 井口香
制作 テラ・アーツ・ファクトリー 中内智子

芸術文化振興基金助成事業

わたしたちはいかにして「他者の痛み」を分かち合い、
理解し合えることが出来るか

戦場から帰還した兵が遭遇した偶発的な事故から人々の物語の糸が絡みだす。
我が子を失った母親と戦場で深い傷を負った男、
介護の母を殺す夫、職もなく希望も見えない青年、
乳がんで職を失った元美術教師、パトカ―で子供をはねた女性警官・・・。
直接話法(再現=当事者)と間接話法(伝達=語り手)を駆使したテクストから見える
希望を求める切なる詩の数々・・・。
喪失から再生へ、最後の炎は最初の炎になるか。
3.11後の状況と隣接する劇世界が開示される。

ブレヒト、ハイナー・ミュラーに続くドイツ本格派大物劇詩人による問題作。

最後の炎、最初の炎・・・
それは「わたしたちの物語」



ポスター

チラシ裏



『最後の炎』客席からの応答



面白かったです。
久しぶりにお芝居らしいお芝居を見たような・・・・。

演劇が、人間の根源的な苦しみや、絶望を描くものだとしても、そこに人間に対する信頼や愛情がないといけません。
現実に苦しむ人たちに、テラ・アーツ・ファクトリーの公演が大きな励ましになりますように!!
(無記名)




テキストの内容があまりにストレートに伝わってきて驚きました。
空間に対して強すぎる声に違和感はなくはないが、そうした細かなことは見ていて気にならなくなる程、作品世界が浮
かび上がってみえました。
裸舞台に身体と声でここまで見せてくれる舞台があることをとても嬉しく思います。
次回作も是非、見てみたいです。

私はこの作品をバランスをなんとか保っている”社会”が、いかにそのバランスが危ういかを見せてくれる作品と思って
いたのですが、谷川先生のご指摘にあったように”コロス”を導入したことで、個人と社会の問題として、より明確に見せ
てくれたように思います。
”個人”は特定の個人ではなく、アフタートークにあった他者と拮抗するような「個人」ゆえに多声的だったのかなあ。

ローアーの他の作品も是非、チャレンジしていただけたら嬉しいです。
ローアーやテレジア、ヴァルサーはもっと日本に紹介されていいですね!
(T.S 女性)




言葉の力、俳優の力で勝負した舞台でした。
役者が人物の造形をどうとらえているかが
言葉のリアルや空間のリアルにつながることを感じました。
エトゥナの二面性の対話かと思いきやエトゥナとカロリーネの対話になるところははっとさせられました。
ペーター2人の道化的役割が味があってよかったです。

メンバーの質の高さが舞台を支えていました。
(T.S 50代 男性)




役者の力と演出がおもしろく集中して観られました。
とても切なく悲しいラストでしたが、希望が持てて良かったです。
演劇をおもしろさが十分に伝わった芝居でした。
(T.S 男性 38歳 会社員)




初めてこちらの演劇を拝見させて頂きました。
今までに観たことの無かった構成で、斬新で、面白いと思いました。
皆さまの語りの迫力、穏やかな場面と激昂した場面の対比が素晴らしいと思いました。

シアタートーク、面白かったです!
(R.K 女性 36歳)




黒中心で、暗く、かつ効果的な照明の中で台詞中心に演じられるという物語の雰囲気は素敵だと思いました。
(Y.S 男性)




今の時代だからこそ必要な物語だと強く感じました。
(無記名)




負の感情?の演技がとても好きです。
個の人間の感情が深すぎてビックリしました。
(17歳、女性 高校生)



素晴らしい舞台でした。前回の『アンチゴネ』に感動し、2回目の観劇ですが、来てよかった。
出演の皆さんの朗読術のレベルの高さ、ムダない美しい動きの演出にも感動しました。
(E.M 男性)





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